不動産の鉄則&近代建築物

不動産の鉄則&近代建築物

[1105-20160428]
借り上げ仮設住宅の問題点と課題

借り上げ仮設住宅の問題点として住み慣れた地域を個別に離れ、なじみのない土地で避難生活を送ることから、周囲の人々と交流する機会も限られ、孤立感を深めることがあげられる。もともとアパート、マンション形式の民間賃貸住宅は、入居者同士の交流を促すような造りになっていないのが一般的である。よほど親しい知り合いでなければ、入居者同士敷地内で顔を合わせても会釈する程度で、それ以上の交流が生じることはまれである。若い人や頼れる親族がいる場合はよいが、ひとりのみ世帯、高齢者のみ世帯などでは、避難先で孤立するという望ましくないケースが想定される。

そうした状況を避けるためには、被災者を地域コミュニティで受け入れる視点が重要である。単に賃貸住宅オーナーが借り上げに応じるだけでなく、オーナーと地域が連携して、入居する被災者と地域住民が交流する機会を設けるといった地域ぐるみの取り組みが必要です。また、コミュニティ型の賃貸住宅を積極的に借り上げることも重要でしょう。入居者同士日頃からゆるやかに交流していて、かつ外に開かれたコミュニティであれば、被災者も溶け込みやすいはずです。しかし、現状でコミュニティ型賃貸住宅の数は多くはない。現在のような一刻を争う状況では困難でしょうが、今後、借り上げ仮設住宅の対象になる民間賃貸住宅を、コミュニティ型に変えていくことに力を入れていくべきかもしれません。

⇒東日本大震災では、新規整備されたプレハブ型の応急仮設住宅において、コミュニティを育む取り組みが様々に試みられ、入居する被災者同士の交流を生み出しました。阪神・淡路大震災で、応急仮設住宅入居者の孤独死が多発した教訓を生かしたものです。今回の熊本地震を機に、東日本大震災での経験を生かし、借り上げ仮設住宅として活用される民間賃貸住宅にも、さらに幅広くコミュニティを育む仕組み作りが必要不可欠なこととなるでしょう。

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ムズリム神戸教会

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テーマ : 不動産投資 - ジャンル : 株式・投資・マネー

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